ソーシャルパワー:社会的な〈力〉の世界歴史Ⅰ—先史からヨーロッパ文明の形成へ—

マイケル・マン【著】 ; 森本 醇,君塚 直隆【訳】

2002

NTT出版

まえがき、社会とは組織された「〈力〉のネットワーク群」である—あるいは一元的社会観と訣別するための序論、先史時代の人びとは〈力〉を回避した—あるいは一般社会進化の行き止まり、メソポタミアはシュメールの地に文明が出現した—あるいは階層化と国家と多国家ネットワーク、インダス流域・中国・エジプト・メソアメリカほか—あるいは文明のモデルとモデルを逸脱した文明、アッカドのサルゴンが最初の軍事支配帝国を築いた—あるいは征服のロジスティクスと帝国の弁証法、インド・ヨーロッパ語族の活動と鉄の伝播—あるいはネットワーク群の拡大と多様化、フェニキア人とギリシア人が拡げた世界—あるいは分権的な多重アクター文明の形成、アッシリアとペルシアに見る帝国の支配戦略—あるいはコスモポリタニズムの拡大と深化、ローマがつくりあげた大いなる領域帝国—あるいは「軍団経済」がもたらした繁栄と崩壊、ローマを超越しキリスト教世界へ—あるいは帝国の矛盾の解決としてのキリスト教、儒教・イスラーム・ヒンドゥー教カーストをめぐって—あるいは救済宗教はいかなる社会を生み出したか、ヨーロッパ発展の原動力1・800—1155年—あるいは「暗黒」中世が育んだ飛躍のダイナミズム、ヨーロッパ発展の原動力2・1155—1477年—あるいは封建国家の終焉と調整的国家の台頭、ヨーロッパ発展の原動力3・1477—1760年—あるいは有機的国民国家の形成とヨーロッパの拡大、ヨーロッパのダイナミズムはこうして生まれた—あるいは資本主義—キリスト教—国家の関連と発展、ヨーロッパ文明における世界歴史の発展パターンーあるいは〈力〉の創造的相互作用と歴史の偶然、訳者あとがき、索引など。

A5判6127頁

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第五部[西洋経済史]5-14.歴史・その他

5 European & American Economic History 5-14. Others